









地域に根ざし、未来へつなぐ 東城町の事業者たち
ここ東城町には、確かな技術と熱い想いで地域を支える事業者がたくさんいらっしゃいます。古くからの伝統を守りながらも、新しい時代に向けた挑戦を続ける東城町の事業者たち。それぞれのこだわりと想いが詰まった仕事を、ぜひご覧ください。
ヒバ食品





自然豊かな比婆の地で頑なに守り続ける味
希少な在来種「和玉」の生芋こんにゃく
全国生産のうち、わずか2%。希少な在来種「和玉」のこんにゃく作りを続けて約45年になる『ヒバ食品』。コストダウンや効率化の波に負けることなく、頑なに伝統の製法と品質を守り続けています。「和玉」のこんにゃく芋は、戦前から生産が盛んな地元・広島県内産を9割使用しています。3~4年かけて成長させた生芋を、蒸した後にすり潰し、凝固剤の役割を担う灰汁を加えて固めれば自慢のこんにゃくの完成です。風味豊かな「和玉」のこんにゃくは、味のしみこみが良く、おでんなどの煮込み料理にぴったりです。
いつもの料理に加えてほしい
本物のこんにゃくの味をご賞味あれ
3代目の瀬尾満伸社長は、「昔も今も変わらない、伝統のこんにゃく作りを続けています。本物のこんにゃくの味を味わってほしいですね」と話します。定番のこんにゃくだけでなく、煮物などを華やかに演出してくれる広島らしいもみじ型をあしらったこんにゃくなども用意しています。梅、甘夏、レモンといった味がそろう、本葛を使ったくずきりは暑い季節のデザートにオススメです。

名越製麺




伝統の製法×若き社長のアイデアで挑む!
比婆発、刺激的な辛麺をお試しあれ
大正10年の創業以来、国内製造の小麦粉と比婆が育む美味しい水を使った麺作りを続ける製麺所です。うどんや中華麺など、昔ながらの製法でつくる麺は、地元の人を中心に愛され続けてきました。近年は、若き社長のアイデアが詰まった新商品や新パッケージの品を次々と世に発信し、話題となっています。町内産の激辛唐辛子「キャロライナリーパー」を麺に練り込んだ「HIROSHIMA KARAIIMEN」は、唐辛子の辛味を生かしつつ、麺を美味しく食べられる配合にこだわった自信作。持ち運びやすいカップ入りのラーメンやざるそばも好評です。
唐辛子の風味を生かした麺に
瀬戸内産レモン果汁をきかせたスープで
東城町で唐辛子作りをおこなう「吉岡香辛料研究所」の唐辛子粉を、もっちりとしていてコシのあるこだわりの麺に練り込んだ「HIROSHIMA KARAIIMEN」。唐辛子の香りと辛味をきかせた麺と、瀬戸内産レモン果汁でさっぱりと仕上げたスープの相性をお楽しみください。名越裕一社長は、「『KARAIIMEN』を作って、改めて麺の持つ可能性を感じました」と話します。これからの展開も楽しみな比婆発の製麺所です。

吉岡香辛料研究所
729-5125 広島県庄原市東城町川西452-1





大地の恵みと研究者の情熱が織りなす
唯一無二の唐辛子
東城町で生まれ育った代表の吉岡紘さんが率いる吉岡香辛料研究所は、辛さと旨味を追求した唐辛子作りで注目を集めています。唐辛子栽培のきっかけは「人のリアクションが面白い」という趣味からでしたが、次第に情熱が深まり、独学で試行錯誤を重ね、独自の栽培方法を確立しました。唐辛子は極限までストレスをかけることで辛さが増しますが、単なる辛さだけではなく、風味と旨味の共存を重視し、寒暖差のある東城町の環境を活かして風味豊かな唐辛子を育てています。2018年に独立し、無農薬・無化学肥料で70アールの農場を経営し、毎年3~4トンの唐辛子を収穫。吉岡香辛料研究所の唐辛子は、唐辛子愛好家の間で高く評価されています。
辛さの向こうに広がる旨味と風味
広島発・香りと刺激のスパイス革命
唐辛子のラインナップで特におすすめは、中国・四川省産の朝天辣椒です。この唐辛子はかつお節のような独特の風味があり、料理の辛味だけでなく、香りも引き立てます。また、激辛唐辛子「キャロライナリーパー」は、辛さを愛する人々にとってたまらない一品です。さらに、瀬戸内産の塩を使用した唐辛子の辛さが際立つ「瀬戸内塩リーパラーメン」や、川根産ゆずを使った苦味が少なくまろやかな酸味が特長のゆずこしょうなど、オリジナル商品も展開。吉岡さんは「生産量日本一、美味しさ世界一の広島産唐辛子」を目指し、情熱を注いでいます。

森下観光りんご園




東城町の豊かな自然が育む
半世紀続く伝統のりんご園で
極上のりんごを味わう
創業から50年、三世代にわたって続くアットホームな観光りんご園です。約2.5ヘクタールの敷地は、標高600〜650メートルという恵まれた環境の中、市場にはあまり出回らない、特別なりんごを味わうことができます。庄原市と言えば高野りんごが有名ですが、ここも高野と同じく気温差の大きな環境で、一年かけて丁寧に育てられたりんごは、どれも濃厚でみずみずしい味わいが特徴です。特に、長年にわたって多くのファンに支持されている人気品種「サンふじ」は、シャキシャキとした食感と、甘味と酸味の絶妙なバランスが魅力で、関西や四国からもお客様が訪れるほどの人気を誇ります。
消費者の推しになりたい
三世代の愛情が詰まったりんごで
温かくお出迎え
サンふじ以外にも早生ふじ、シナノスイート、秋映、ぐんま名月など、20種類もの豊富なりんごを栽培しています。 それぞれに異なる風味や食感を楽しめるため、りんごの味わいを存分に満喫できること間違いありません。また、加工品にも力を入れており、おすすめは、肉厚で手作業で丁寧に作られた干しりんご。 添加物を一切使わず、りんご本来の濃厚な味わいを楽しめる逸品です。現在、園主の森下宏樹さんを中心に、家族で温かくお客様をお迎えしています。

大和進物



贈り物選びのプロが故郷への愛を込めてセレクト
比婆生まれの逸品を詰め合わせた特別なギフトを
昭和50年に創業し、現在は2代目社長の水戸博之さんが営む進物店です。「贈り物のことなら大和進物さん」と、地域の人々にとって頼りになる1軒として、長年愛されてきました。ギフトコンシェルジュの資格を持つ水戸さんが、今回『比婆屋』のために選んでくれたのが、比婆生まれの逸品を存分に楽しむことができる「東城ふるさとギフト」です。贈り物選びのプロならではの視点でセレクトする、比婆の魅力を詰めこんだギフトを、ぜひ大切な人へ贈ってみませんか。きっと故郷を想う温かい気持ちが伝わるはずです。
比婆の美味しいところ&いいところ満載
“食を楽しむ時間”を
大切な人へ贈りませんか
「ヒバ食品」のこんにゃくや、「後藤商店」の酢など、比婆自慢の品々がギュッと詰まったギフトセットとなっています。また、「生熊酒造」の日本酒を楽しむのにぴったりなグラスもギフトに含まれているので、お酒の飲み比べを楽しむのも良いかもしれません。「頑張っている比婆の生産者をこれからも応援していきたい」と話す水戸さんが、心を込めて選んだギフトセット。大切な人に贈るのはもちろん、自分へのご褒美にもオススメです。

大澤田葡萄酒店



比婆産食材と厳選したワインが奏でる
優雅なマリアージュをご自宅で
大阪府出身で、約30年前から女性ソムリエとして数々のホテルで経験を積んできた吉川直子さん。彼女がご主人の故郷・東城町の山間に開いたのが『大澤田葡萄酒店(おぞたぶどうしゅてん)』です。店では、ちゃぶ台の前に腰かけて話をしながら、好みに合わせたワインを選んでもらえます。今回は特別に、食材に合わせたワインを『比婆屋』のためにセレクトしていただきました。ワインを知り尽くした東城在住のソムリエが選ぶ、食卓を華やかに彩る一本に出会ってくださいね。比婆生まれの食材と、吉川さんが選ぶとっておきのワインとのマリアージュをぜひともお楽しみください。
比婆の山間で営む隠れ家的なワインショップ
ワインを知り尽くす女性ソムリエが選んだ一本を
店内には、ヨーロッパ各国やアメリカなど、約2000本のワインが並んでいます。中には市場で滅多にお目にかかれない珍しい品も多々。ワイン好きにはたまらない空間です。ソムリエやワイン講師として都会で長年走り続けた後、比婆でワインショップを営むという第二の人生を歩み始めた吉川さん。店を訪れた際は、彼女によるワイン談義もぜひ楽しみにしてくださいね。

竹屋饅頭本舗 東城本店




歴史薫る東城で菓子作りを続ける老舗で
子どもからお年寄りまで愛される銘菓
東城町の中心部に本店を構え、創業当時から変わらない製法でひたむきな菓子作りを続ける老舗。麹ともち米で発酵させた酒種酵母でつくる看板商品「竹屋饅頭」は言わずと知れた看板商品です。しかし、『竹屋饅頭本舗』の名物は「竹屋饅頭」だけではありません。広島県産の鶏卵をたっぷりと使って、一枚一枚丁寧に焼き上げた「竹屋おせん」は、卵の風味豊かな味わいが特長で、地元の人を中心になじみの深い人気商品です。賞味期限は約1か月。竹屋印の焼き印入りで、手土産としても利用しやすいオススメの品です。
甘く優しい香りが口の中に広がって…
老舗菓子店が自信を持ってすすめる一品
創業は文久元(1861)年にさかのぼる、歴史ある老舗。八代目当主の谷壮一郎さんをはじめ、従業員の皆さんが丹精込めてつくり上げる菓子をぜひともご賞味ください。子どもからお年寄りまで安心して味わえる、優しい風味が魅力の「竹屋おせん」は、納得のいく味になるまで、開発に丸一年を費やしたという商品です。お菓子へのまっすぐな想いを感じられる「竹屋饅頭」に並ぶ名品をぜひ味わってみてください。

有限会社トールファーム
729-5126 広島県庄原市東城町竹森66





庄原市の大自然が育んだ至高の和牛
「比婆牛」ここに極まる
庄原市は広島県北部に位置し、香川県の約2/3に相当する広大な面積を持つ自然豊かな地域です。ここは日本で初めて国立の種牛牧場が設立された地でもあり、超高級和牛「比婆牛」の生産地として知られています。「比婆牛」はその柔らかさと深い旨味で高い評価を受けており、一度食べれば誰もが魅了されると言われます。その歴史は江戸時代に始まり、畜産家・岩倉六右左門が和牛改良を試みたことがきっかけでした。優れた雄と雌を交配し続けた結果、「岩倉蔓」という優良な血統が生まれ、これが改良を重ねて「比婆牛」として確立されました。「比婆牛」は令和元年に広島県初の地理的表示保護制度(GI)に登録され、中四国で唯一和牛として認められた安心して味わえるブランドとなりました。
口に入れた瞬間にとろける旨味
シンプルに楽しむ、贅沢なひととき
比婆牛の特徴は、その絶妙な「脂と赤身のバランス」。小ザシと呼ばれる、赤身に細やかに入り込んだ網目状の脂肪が多いため、口に入れた瞬間にとろけるような舌触りと、上品な香り、豊かな風味が広がります。さらに、融点が低いため、口どけが非常に良く、脂が甘く溶け出すのが特長です。シンプルに煮る・焼くといった調理法でも、その素材の良さが際立ちます。比婆・庄原地域の伝統と情熱が詰まった比婆牛を、ぜひご堪能ください。豊かな自然に育まれた究極の和牛が、あなたの特別なひとときを彩ります。

北村醸造場




東城町外に出回ることの少ない、
歴史ある小さな蔵で生み出される酒
天保年間に創業し、約200年の歴史を持つ蔵です。約20年前から社長の北村芳幸さんが杜氏を努め、現在は夫人の裕子さん、息子の峻一さんの家族3人で昔ながらの製法を守り、酒造りをおこなっています。
明治初期に誕生し、長きにわたり愛されてきた銘酒「菊文明」は、石灰岩を含んだカルスト台地の硬水を使用しています。特長は、辛さの中に広がるまろやかな旨み。「米や気候によって毎年変わる味も個性の一つとしてお楽しみいただければと思います」と、峻一さんは話します。小さな蔵ゆえ東城町外には出回ることの少ない貴重な酒を、ぜひご堪能ください。
家族で手を取り合って営むアットホームな蔵
昔ながらの製法で生み出す貴重な銘酒を
蔵に足を運ぶと温かな笑顔で迎えてくれる。家族で営む酒蔵ならではのアットホームな雰囲気も魅力です。しかし、酒造りに対するこだわりは強く、昔ながらの製法にこだわり、ほとんどの作業を家族3人、手作業でおこなっています。丹精込めて仕上げた酒は各方面で評価されており、令和2年には、「菊文明 合鴨純米原酒」が、広島国税局清酒鑑評会純米酒部門で優秀賞を受賞しました。

夢創
729-5126 広島県庄原市東城町竹森208




標高の高い土地と美味しい水が生み出す比婆の米
好みの割合で精米して、自宅でもつきたての味を
比婆地域の標高は、川下の低いところでは300~350m、上流では500~600mほどになります。昼夜の寒暖差が大きい気候風土と、寒冷地ならではの美味しい水を生かした米づくりは比婆の自慢の一つと言えるでしょう。地元酪農家から仕入れる牛の堆肥や、樹木の皮からなるバーク堆肥を使った土づくりにもこだわり、愛情込めて育て上げた米は、毎年8月下旬から9月中旬に収穫期を迎えます。『比婆屋』では、比婆生まれの米を玄米で入荷しています。お客様の好みの割合で精米して提供していますので、つきたての味をご家庭でも味わってくださいね。
甘みが強くもっちりとした炊き上がりのコシヒカリ
比婆産もち麦を混ぜて炊くのもオススメ
「水の管理や雑草の管理など米作りは大変なことも多いですが、東城の米は美味しいねと言ってもらえるのが一番の喜びですね」と話す代表の田原守人さん。米づくりに携わって約15年になります。甘みが強くもっちりとした炊きあがりが特長のコシヒカリの美味しさは言わずもがな。食物繊維たっぷりの比婆生まれのもち麦を混ぜて炊けば、プチプチとした食感が楽しいもち麦ご飯に。米作りに適した地で生まれる比婆の米をぜひご賞味ください。



















